この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋 と 愛 と 思い出 と
第1章 1st 美月と朝陽
相変わらず器用なんだから…。
酔いしれてボーッとした頭で考える。
ふわり浮いた身体は朝陽に抱えられた。
わたしを抱き上げながらも、キスは止まらなかった。
ーーーーー後悔はどちらにしてもするのかもしれない。
そう思ったときには、もう止められなかった。
「ーーん、はぁ…っみ、…ぎっん」
先に声を上げたのは、わたし。
「ハァ…なに?」
「ろうか、…を、出て…、みぎの扉」
「……」
キスの合間に紡ぐ会話。
揺れる、動く。抱えられたまま進む。
開いたドア。ベッドルーム。
分かってる、ここに誘ったのはわたし。
ーーーーーーードサッ。
「へぇ、ヤル気になったんだ。…かわいー。キスだけでこんな乱れちゃって。婚約者の彼は知ってるの?美月のこんなヤラシイ一面」
早口で捲し立てながら、朝陽はどんどんキスを落としていく。
頬に、瞼に、耳元に、右の首筋に、肩に。