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恋 と 愛 と 思い出 と
第1章 1st 美月と朝陽

相変わらず器用なんだから…。
酔いしれてボーッとした頭で考える。

ふわり浮いた身体は朝陽に抱えられた。
わたしを抱き上げながらも、キスは止まらなかった。




ーーーーー後悔はどちらにしてもするのかもしれない。
そう思ったときには、もう止められなかった。


「ーーん、はぁ…っみ、…ぎっん」

先に声を上げたのは、わたし。

「ハァ…なに?」
「ろうか、…を、出て…、みぎの扉」
「……」


キスの合間に紡ぐ会話。
揺れる、動く。抱えられたまま進む。




開いたドア。ベッドルーム。
分かってる、ここに誘ったのはわたし。




ーーーーーーードサッ。


「へぇ、ヤル気になったんだ。…かわいー。キスだけでこんな乱れちゃって。婚約者の彼は知ってるの?美月のこんなヤラシイ一面」

早口で捲し立てながら、朝陽はどんどんキスを落としていく。
頬に、瞼に、耳元に、右の首筋に、肩に。
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