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恋 と 愛 と 思い出 と
第1章 1st 美月と朝陽

「いい眺め。」


曝される肌。
目を見ることができずに下げた視線の先には、朝陽の肌。


細身なのに、しっかりとついた筋肉。
あの頃よりも、腹筋割れてる…?


「そんな見ちゃって。見慣れてるでしょ。…それとも、カレシと比べてる?」


「…あ…。」
忘れてた。悟のこと。
思い出したように湧いてくる罪悪感に、手に力がこもってしまう。


だけど、すぐに力を抜く。

「…ちがう。見惚れてたの。」



こうなったら、とことんこの人と向き合う。
そして、わたしの気持ちとも。




「…煽り、はんたーい。」
クスクスと笑いを零しながら。


軽いキスを落とした後、その唇を、再びわたしの身体へと動かしていった。
滑らかに、軽やかに、甘く。甘く。


ーーーこれは、何のための行為?
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