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BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・

修の変わらない笑顔を見た瞬間、一緒に働いていたコールセンター時代がよみがえり、
お~!久しぶり!と手を振りながら駆け寄ったしまった。ドレスの裾をたくし上げて。
「梓さん、元気そう!だけどせっかくドレス着てるのに、
そんなにドタドタ小走りになっちゃって台無しじゃないか」
「だって、懐かしくて懐かしくて、嬉しくなっちゃってさ。修こそ元気そうで。
どう?仕事は。それより奥さんは元気?」
「うん、まあ・・」
それまでの笑顔が薄くなる。修らしくない表情の乏しさだった。
何かあったのかもしれない。どうしたのか早く聞いてみたかったが、
まずはお客である修を席に案内せねばならない。
「あ、ごめん。失礼しました、お客様、どうぞこちらへ」
男性側のカウンターの端の席に修を案内したところで
紫苑がプライベートルームから出てきた。
修の姿を見ると彼もまた、懐かしい友を見るような柔らかい眼差しで
私たちの元へとやって来た。

