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BAR・エロスは今も・・
第3章 修のネゴシエイト
カーテンで閉ざされた空間というのは何とも不思議なものだ、と
修は子供みたいに壁から天井からぐるりと見まわした。
その様子を隣で眺める女も、独特な世界観だと閉鎖空間に視線を走らせた。
ほんの2、30秒の沈黙の後、先に口を開いたのは女の方だった。
「あなた、ママさんたちとお知り合いなの?」
カウンターの端でにぎやかに談笑する様子からそう思った、と女は付け加えた。
修は、ママとバーテンとの会話の延長のような気軽さで女に答えた。
「そう、あのママさんとはね、以前職場の同僚だったんですよ」
聞いた女は、へぇ!と目も口も丸くして驚きを表した。まさか元同僚とはねぇ、と。