この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BAR・エロスは今も・・
第3章 修のネゴシエイト
そっと男の腿に手を置く。
腿の上をすべるか細い指は、次第に熱を帯びた修の核心に近づいてきた。
こんなにもスピード感あふれる誘いなんて初めてだ、と修の期待も大きく膨らむ。
さあこの後、どうやって事を運んでいけばいいのか。
それは経験者であるこの女・望美に任せるほうがいいと、
修は自分がついていくと宣言した。
「経験者である望美さんに今夜は任せるよ」
交渉成立ね、と望美は男の腿から手を外し、
テーブルの上のキャンドルの火を吹き消した。
灯りが消えたことにすぐに気づいた紫苑がこちらへやって来る。
カーテンを開け、テーブルの前に膝をつき、チェックかと聞く。
修よりも先に望美が応えたが、財布は修が先に出した。
「紫苑さん、ここは俺が」
支払いを済ませ席を立つと、気を利かせた紫苑が望美を先に店の外に送り出す。
その間に修は梓の元へと駆け寄った。
「こういうのは今夜だけかもしれないけど、この店にはまたいつか来るよ。
体には気をつけて、紫苑さんと仲良くね。じゃあまたね、あずぅ」
「うん。修も元気で。めでたく子供が誕生したら報告がてら遊びに来てね、待ってるよ」
重い扉の前まで梓が見送り、修が重い扉を開けると望美がにこりとほほ笑んだ。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
ゆっくりとした動作で腰を折るママとバーテンにありがとうと声をかけてから望美は、
修の腕に自分の腕を絡ませて、細い路地の奥にある非日常の世界に背を向け歩き出した。
腿の上をすべるか細い指は、次第に熱を帯びた修の核心に近づいてきた。
こんなにもスピード感あふれる誘いなんて初めてだ、と修の期待も大きく膨らむ。
さあこの後、どうやって事を運んでいけばいいのか。
それは経験者であるこの女・望美に任せるほうがいいと、
修は自分がついていくと宣言した。
「経験者である望美さんに今夜は任せるよ」
交渉成立ね、と望美は男の腿から手を外し、
テーブルの上のキャンドルの火を吹き消した。
灯りが消えたことにすぐに気づいた紫苑がこちらへやって来る。
カーテンを開け、テーブルの前に膝をつき、チェックかと聞く。
修よりも先に望美が応えたが、財布は修が先に出した。
「紫苑さん、ここは俺が」
支払いを済ませ席を立つと、気を利かせた紫苑が望美を先に店の外に送り出す。
その間に修は梓の元へと駆け寄った。
「こういうのは今夜だけかもしれないけど、この店にはまたいつか来るよ。
体には気をつけて、紫苑さんと仲良くね。じゃあまたね、あずぅ」
「うん。修も元気で。めでたく子供が誕生したら報告がてら遊びに来てね、待ってるよ」
重い扉の前まで梓が見送り、修が重い扉を開けると望美がにこりとほほ笑んだ。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
ゆっくりとした動作で腰を折るママとバーテンにありがとうと声をかけてから望美は、
修の腕に自分の腕を絡ませて、細い路地の奥にある非日常の世界に背を向け歩き出した。