この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・
「ママ、あちらのお客様にこちらのお客様からスコッチのストレートを」
40代半ばと思しき女性が髪を耳にかけながら小さく会釈をする。
彼女と紫苑の視線の先に、落ち着きのある中年男が座っている。
紫苑に渡されたグラスをトレイにのせ、男の前にそっと置く。
「あちらのお客様からです。ご一緒に、いかがですか?」
顔を上げた男は、私の横を視線ですり抜け、反対側のカウンターの女を見つめる。
ニヤリと口元で笑う男は、グラスを宙にかかげてから立ち上がる。
「彼女の隣に座ってもいいのかな?」
初めての客は、ソファ席の意味を知らない。なので私が誘導する。
「あちらの席をお使いいただいています。ご案内します、どうぞ」
カウンターから出て、ドレスの裾を優雅に揺らしながら、ソファ席のカーテンを開ける。
その間に紫苑が女性客をエスコートしてきた。
二人が並んでソファに座ってから、私たちはカウンターへと戻った。
40代半ばと思しき女性が髪を耳にかけながら小さく会釈をする。
彼女と紫苑の視線の先に、落ち着きのある中年男が座っている。
紫苑に渡されたグラスをトレイにのせ、男の前にそっと置く。
「あちらのお客様からです。ご一緒に、いかがですか?」
顔を上げた男は、私の横を視線ですり抜け、反対側のカウンターの女を見つめる。
ニヤリと口元で笑う男は、グラスを宙にかかげてから立ち上がる。
「彼女の隣に座ってもいいのかな?」
初めての客は、ソファ席の意味を知らない。なので私が誘導する。
「あちらの席をお使いいただいています。ご案内します、どうぞ」
カウンターから出て、ドレスの裾を優雅に揺らしながら、ソファ席のカーテンを開ける。
その間に紫苑が女性客をエスコートしてきた。
二人が並んでソファに座ってから、私たちはカウンターへと戻った。