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BAR・エロスは今も・・
第1章 now・・
「梓さんの部屋だとまったり落ち着いちゃってすぐ寝ちゃうからね、梓さんが。
 今夜はいつもよりも激しく攻めたいんだ」
耳元で囁きながら私の腰をぐっと引き寄せる。
マンションのエントランスには防犯カメラがあるのだから、
わざわざ見せつけるようなことしなくてもいいのに紫苑は、
腰からおしりにかけて手を滑らせる。
「カメラで見られてるわよ」
腰をくねらせ手を外すと、自動ドアが開いた瞬間に今度はキスをしてきた。
「ちょっと!どうしたのよ、やけに今夜は気が急いてるじゃない?」
答えは、エレベーターが私たちを10階まで運ぶ時間には得られなかった。
部屋の鍵をあけ、目の前に薄くきらめく夜が現れてから、
紫苑は乱暴に私を後ろから抱きしめた。


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