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恋花火-Akane-
第4章 もしかしたら、嘘
「茜、これなんなの?」
ある日、学校から帰宅すると、母親が一冊の本を手にしながら問いかけてきた。
母親が手にしていたのは、カンナと一緒に読むために購入したエッチな本。
それも、女の子同士のエッチなやつ。
部屋のどこに置いていたっけ?
確か、ちゃんとクローゼットの中にしまっていたはずなのに…
でももしかしたら
クローゼットのドアを開けっ放しにしていたかも…?
あやふやな記憶をたどりながら、どうにかこの場を切り抜けたくて
言い訳を探した。
「…クラスの男子が、読んでて。先生が来たから慌てて。私のカバンに紛れ込んでいたの」
我ながらうまい言い逃れだと思った。
だけど、母親はもしかしたら、そんな私の嘘に気づいたのかもしれない。
本を突っ返してきた母親の眼差しが、軽蔑しているような…
なんだか、冷たい目で見られた気がした。
ある日、学校から帰宅すると、母親が一冊の本を手にしながら問いかけてきた。
母親が手にしていたのは、カンナと一緒に読むために購入したエッチな本。
それも、女の子同士のエッチなやつ。
部屋のどこに置いていたっけ?
確か、ちゃんとクローゼットの中にしまっていたはずなのに…
でももしかしたら
クローゼットのドアを開けっ放しにしていたかも…?
あやふやな記憶をたどりながら、どうにかこの場を切り抜けたくて
言い訳を探した。
「…クラスの男子が、読んでて。先生が来たから慌てて。私のカバンに紛れ込んでいたの」
我ながらうまい言い逃れだと思った。
だけど、母親はもしかしたら、そんな私の嘘に気づいたのかもしれない。
本を突っ返してきた母親の眼差しが、軽蔑しているような…
なんだか、冷たい目で見られた気がした。