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スカーレットオーク2
第4章 4 勝負
 澄みきった黄金色のコンソメスープを口に運び、緋紗はうっとりして直樹を見る。

「直樹さんってほんと何でもできますね」

「ロクロができないよ」

 直樹は笑った。



「今夜も勝負しない?」

 緋紗のうっとりしていた顔がハッと真顔になり、まじまじと直樹の顔を見た。

「また同じ内容でですか?」

「うん。嫌かな?」



 少し考えてから緋紗は「いいですよ。私が勝ったらどうなっても知りませんからね」と強気にでる。

「覚悟しておくよ」

 直樹は控えめに言った。



 今日の戦争ではミストとスカーレットが出会うことはなかった。

しかし獣人国家が勝った。

(よし。勝った)

先週と同じくスカーレットにベッドで待つように指示し直樹は少し準備をした。
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