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スカーレットオーク2
第7章 7 検査
ペンションの周りには、モミの木や色々な楢の木が植えられており、ちょっとした外国のような雰囲気がある。
直樹の好きなスカーレットオークは若い緑のギザギザの葉をつけて、紅葉とはまた違った初々しさを見せていた。
木陰が気持ちいい。
緋紗と手をつなぎスカーレットオークを見上げる。
「幹が太くなってきたなあ」
「うちのも早く大きくなるといいですね」
二人が結婚してから記念樹に家の裏にスカーレットオークを植えた。
今年の秋は紅葉が見られるだろうか。
結婚記念日は二人が初めて出会った直樹の誕生日だ。
誕生日と記念日が重なってしまうが、こんな偶然はもうないだろうと言う事で入籍もその日にした。
嬉しそうにスカーレットオークを見つめる緋紗を見ていると直樹は初めてここで過ごした日々を思い出し懐かしく感じていた。
(さっき過去じゃないって言ったばっかりなのにな)
ただ検査のことを思い出し、直樹は暗い気持ちになった。
緋紗がいつの間にか心配そうな眼差してこちらを見ていることに気づきハッとする。
「そろそろ行こうか」
緋紗の手を引き厨房へ向かった。
直樹の好きなスカーレットオークは若い緑のギザギザの葉をつけて、紅葉とはまた違った初々しさを見せていた。
木陰が気持ちいい。
緋紗と手をつなぎスカーレットオークを見上げる。
「幹が太くなってきたなあ」
「うちのも早く大きくなるといいですね」
二人が結婚してから記念樹に家の裏にスカーレットオークを植えた。
今年の秋は紅葉が見られるだろうか。
結婚記念日は二人が初めて出会った直樹の誕生日だ。
誕生日と記念日が重なってしまうが、こんな偶然はもうないだろうと言う事で入籍もその日にした。
嬉しそうにスカーレットオークを見つめる緋紗を見ていると直樹は初めてここで過ごした日々を思い出し懐かしく感じていた。
(さっき過去じゃないって言ったばっかりなのにな)
ただ検査のことを思い出し、直樹は暗い気持ちになった。
緋紗がいつの間にか心配そうな眼差してこちらを見ていることに気づきハッとする。
「そろそろ行こうか」
緋紗の手を引き厨房へ向かった。