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スカーレットオーク2
第8章 8 カルメン
「支度はどう?」
直樹もスーツを着てネクタイを締め、緋紗が選んだ香水をつけると、ふわっとサンダルウッドの香りが漂う。
帰宅したころにはもっと濃厚な香りになっているだろう。
「できました」
緋紗は出会ったころのすっぴんと違い綺麗に化粧をしてすっかり大人の女性になっている。
赤いドレスにルビーのペンダントを身に着け、まるでカルメンのようだ。
「綺麗だ」
このまま抱いてしまいたいくらいだったが直樹は我慢して緋紗を見つめた。
緋紗もぽーっとなって直樹を見つめかえす。
「香りが素敵」
二人で突っ立ってしまう。
笑って直樹は「行こうか」と緋紗の腕をとった。
早めに会場に着いたが着飾った人がすでに大勢いて賑やかだった。
直樹にエスコートされ緋紗はスムーズに席に着く。
「一緒に観られるなんて、すごく嬉しい」
「いつか一緒に観たいと思ってたんだ」
優しく言う直樹に見惚れながらキスしたくなる衝動を抑え舞台のほうに目をやった。
会場が段々と暗くなりはじめ前奏曲が流れてきた。
「緋紗」
直樹の声でハッと緋紗は我に返った。
「ああ。よかったですねえ」
先に立ち上がった直樹に手を差し出され、緋紗も立ち上がる。
「どうする?どこか寄りたい?」
直樹が提案したが「いえ。帰って二人でゆっくりしたいです」と緋紗は帰ることを選択した。
直樹もスーツを着てネクタイを締め、緋紗が選んだ香水をつけると、ふわっとサンダルウッドの香りが漂う。
帰宅したころにはもっと濃厚な香りになっているだろう。
「できました」
緋紗は出会ったころのすっぴんと違い綺麗に化粧をしてすっかり大人の女性になっている。
赤いドレスにルビーのペンダントを身に着け、まるでカルメンのようだ。
「綺麗だ」
このまま抱いてしまいたいくらいだったが直樹は我慢して緋紗を見つめた。
緋紗もぽーっとなって直樹を見つめかえす。
「香りが素敵」
二人で突っ立ってしまう。
笑って直樹は「行こうか」と緋紗の腕をとった。
早めに会場に着いたが着飾った人がすでに大勢いて賑やかだった。
直樹にエスコートされ緋紗はスムーズに席に着く。
「一緒に観られるなんて、すごく嬉しい」
「いつか一緒に観たいと思ってたんだ」
優しく言う直樹に見惚れながらキスしたくなる衝動を抑え舞台のほうに目をやった。
会場が段々と暗くなりはじめ前奏曲が流れてきた。
「緋紗」
直樹の声でハッと緋紗は我に返った。
「ああ。よかったですねえ」
先に立ち上がった直樹に手を差し出され、緋紗も立ち上がる。
「どうする?どこか寄りたい?」
直樹が提案したが「いえ。帰って二人でゆっくりしたいです」と緋紗は帰ることを選択した。