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スカーレットオーク2
第17章 17 ピアニスト
直樹がノクターン第二番を弾く。
甘く切ない調べが和夫に小夜子を思い出させていた。
緋紗もうっとりとして聴き入る。
和奏は強い目で直樹を見つめており雅人はため息交じりに鑑賞している。
演奏を終えると皆が大きな拍手をした。
「大げさだな」
和夫が神妙な表情をする。
「なんか上手くなったな。あんまり音楽のことよくわからないけど」
「どうですかね。でも前より弾くのが楽しいかな」
と直樹は言いながら緋紗に笑いかけた。
緋紗は初めてここで直樹のピアノを聴き、その時の少女のように焦がれる気持ちを思い出していた。
「さすが小夜子さんがほめるだけありますね。僕ももっと頑張ります」
「沢田さん、だっけ。俺なんかよりずっといい演奏ができますよ。じゃ緋紗帰ろう」
「ありがとな。緋紗ちゃんゆっくり休んでくれ」
「はい。また来週に。失礼します」
「またねー」
緋紗と直樹はペンションを後にして自宅に戻った。
甘く切ない調べが和夫に小夜子を思い出させていた。
緋紗もうっとりとして聴き入る。
和奏は強い目で直樹を見つめており雅人はため息交じりに鑑賞している。
演奏を終えると皆が大きな拍手をした。
「大げさだな」
和夫が神妙な表情をする。
「なんか上手くなったな。あんまり音楽のことよくわからないけど」
「どうですかね。でも前より弾くのが楽しいかな」
と直樹は言いながら緋紗に笑いかけた。
緋紗は初めてここで直樹のピアノを聴き、その時の少女のように焦がれる気持ちを思い出していた。
「さすが小夜子さんがほめるだけありますね。僕ももっと頑張ります」
「沢田さん、だっけ。俺なんかよりずっといい演奏ができますよ。じゃ緋紗帰ろう」
「ありがとな。緋紗ちゃんゆっくり休んでくれ」
「はい。また来週に。失礼します」
「またねー」
緋紗と直樹はペンションを後にして自宅に戻った。