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スカーレットオーク2
第2章 2 リプレイ
 早朝、直樹は緋紗がうなされている声で目を覚ました。

小さく身もだえしながら小声で直樹の名前を呼んでいる。

(刺激が強すぎたかな)



 ゲームの勝敗でセックスの主導権を握ろうと提案したのは直樹だったが、セックスに不満があるわけでも飽きたわけでもなかった。

むしろ二十代のころより頻度が上がっていたし愉しめている。

自分でもこんなにセックスが好きだとは思わなかったぐらいだ。



 主導権争いを提案したのは、直樹は男の単純な身体と違って緋紗はもっと深い悦びを感じられるのではないかと考えたからだ。

手始めに昨晩は視覚を奪ってみた。

効果はまずまずだったと思うが少しやりすぎた感もある。

(改良の余地があるな)

あまり怖がらせてしまうと逆効果になりそうだ。

ああいうプレイは提案しても奔放そうに見えて案外保守的な緋紗には受け入れがたいだろう。

しかし緋紗を悦ばせたいという目的がいつの間にか直樹自身の悦びになってしまっていて後ろめたい気もする。



 岡山で陶芸家の弟子をしていたころの緋紗は少年のような中性的な肢体だった。

今は弟子ほどハードワークではないようで、少し身体に丸みが帯びて胸も少し膨らみ女性らしい身体つきになってきた。

直樹には女に対してこれと言って強い嗜好がないのでどっちが好みということもなかったが、ロープで縛るのはが今の彼女の身体のほうが合っていると思う。
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