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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い
「ねぇ、週末ってどう過ごすの?」
一瞬、心臓が跳ねた。
イブは匠海くんと会う予定だけど、ここでは伏せておくことにした。
「特には…。相手もいないし。鈴城さんは?」
「私は彼の家に泊まりかな。ま、普段会うのと大して変わらないけど。ちょっとお高いワイン予約してるから、多少気分に浸るくらい?」
「へぇ…」
「唯衣に彼氏いないの意外だったわ。もてそうなのに」
途端に、頬が熱くなった。
「わ、私コーヒー淹れてくる!3時回ったし」
慌てて席を立って、給湯室へ向かった。背中で「私のもよろしくー」と鈴城さんの声を聞きながら。
『もてそう』って前に誰かに言われた気がする。…眞鍋さんか。
あのキスはカウントしない。
無理矢理じゃなかったけど、不意打ちなんて、あんなの…確信犯じゃない。
頷くと、棚からコーヒーセットを取り出した。
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