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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い

定時を少し過ぎた頃、きりのいい所で仕事を終わらせ、パソコンの電源を落として「お先に失礼します」と席を立った所でふと呼び止められた。
「唯衣ちゃん」
声の主は匠海くん。
「ちょっといい?」
「うん」
視線で廊下に出るように促され、荷物を持ってフロアを出た。
「どうしたの?」
「あの…さ、先週言ってた件、覚えてる?」
「ちゃんと覚えてるよ。24日でしょ」
「さすが唯衣ちゃん。10時に恵比寿駅でいい?」
「恵比寿ね、了解です。じゃあ、お先に。お疲れさま」
「お疲れ」
ひらひらと手を振ると、匠海くんはフロア内へ戻っていった。
いつもよりは早めに上がれたためか、ラッキーなことに帰宅ラッシュ前の電車は適度に空いていた。
何気なく中吊り広告を見ると、『カップルで行きたい!クリスマスデート』や『外せない!夜景が見えるレストラン』など、雑誌の見出しが踊っている。
(一応はデート…ってことになるんだよね)
格好には気をつけないと、と中吊りから視線を外した。
「唯衣ちゃん」
声の主は匠海くん。
「ちょっといい?」
「うん」
視線で廊下に出るように促され、荷物を持ってフロアを出た。
「どうしたの?」
「あの…さ、先週言ってた件、覚えてる?」
「ちゃんと覚えてるよ。24日でしょ」
「さすが唯衣ちゃん。10時に恵比寿駅でいい?」
「恵比寿ね、了解です。じゃあ、お先に。お疲れさま」
「お疲れ」
ひらひらと手を振ると、匠海くんはフロア内へ戻っていった。
いつもよりは早めに上がれたためか、ラッキーなことに帰宅ラッシュ前の電車は適度に空いていた。
何気なく中吊り広告を見ると、『カップルで行きたい!クリスマスデート』や『外せない!夜景が見えるレストラン』など、雑誌の見出しが踊っている。
(一応はデート…ってことになるんだよね)
格好には気をつけないと、と中吊りから視線を外した。

