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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い

―12月24日。クリスマスイブ。そして私の27歳の誕生日。約束の10時より15分早い時間に、恵比寿駅に到着した。
(…さすがに早すぎたかな)
左手の腕時計に視線を落としつつ、格好がおかしくないかとショーウインドウに映った姿を一応チェックする。
黒のウールコートとグレーのストレートパンツ。
インナーはボルドーのVネックセーター。
(シックにしすぎたかも。でもネックレス着けてるから地味ではないはず…)
「おはよ。唯衣ちゃん」
不意に、ポンと肩を叩かれた。
反射的に振り向くと声の主は待ち合わせた相手。
「あ、おはよー…」
「どうしたの、黙りこんじゃって」
「やっぱり私服だと印象違うなって思って。普段スーツだもんね」
深い青のチェックのシャツにジーンズ。上はファーのついたカーキのダウンジャケット。うーん、なかなかにオシャレだわ。
「唯衣ちゃんこそ。あと、スカートじゃないんだね。残念」
「うーん…寒いからね。ごめんなさいね?期待を裏切っちゃって」
(…さすがに早すぎたかな)
左手の腕時計に視線を落としつつ、格好がおかしくないかとショーウインドウに映った姿を一応チェックする。
黒のウールコートとグレーのストレートパンツ。
インナーはボルドーのVネックセーター。
(シックにしすぎたかも。でもネックレス着けてるから地味ではないはず…)
「おはよ。唯衣ちゃん」
不意に、ポンと肩を叩かれた。
反射的に振り向くと声の主は待ち合わせた相手。
「あ、おはよー…」
「どうしたの、黙りこんじゃって」
「やっぱり私服だと印象違うなって思って。普段スーツだもんね」
深い青のチェックのシャツにジーンズ。上はファーのついたカーキのダウンジャケット。うーん、なかなかにオシャレだわ。
「唯衣ちゃんこそ。あと、スカートじゃないんだね。残念」
「うーん…寒いからね。ごめんなさいね?期待を裏切っちゃって」

