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教えて、あなたのキモチ
第7章 気付かされた想い
当然のことながら周りはカップルだらけ。
すっかり日の落ちた空に、眩いばかりにイルミネーションがきらめいている。
さすがメディアに取り上げられるだけあって、目を奪われるものがある。
光のアーチを往復したところで、「ちょっと座ろうか」と促されて脇に設えられたベンチに腰かけた。
「…匠海くん。ありがとね、今日。楽しかった」
「こちらこそ。誘ったの俺だし、楽しんでもらえて良かった。で、コレ…プレゼント。27歳の」
ごそごそとジャケットのポケットから取り出されたのは、赤いリボンのかかった小さな箱。
「ありがとう…。覚えててくれたんだね、私の誕生日」
そういえば入社した時、同期だけの飲み会で教え合ったっけ。
「開けていい?」
「うん」
包装を丁寧に解いて、ゆっくりと箱を開ける。
「あ、ラピスラズリだ。可愛い…」
イヤリングにチェーンがついていて、中央にラピスラズリが控えめに揺れている。
元通りに包み直して、バッグの中に仕舞った。
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