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教えて、あなたのキモチ
第8章 本心を知る時
「同じマンションの住人だ」
「ねえ篤哉、私やっぱりやり直したいの」
「あのな、何度も言うけど…俺はやり直す気はないって言ってるだろ」
「私をやきもきさせるための嘘でしょ?」
「いや、本心だ。それに―…」
途端に腕を引っ張られて肩を抱かれた。
「今は彼女と付き合ってる。お前に気持ちはない」
淡々と告げられて、わなわなとミノリさんの目が見開かれる。
「嘘でしょ!?だって私の方がずっと篤哉のこと知ってるし、好きな気持ちじゃ負けてないわ!ねぇ、あなた、色仕掛けでも使ったんでしょ?…あぁ、でもその胸じゃね。お金でも渡したのかしら。じゃなきゃ篤哉が落ちるはずないわ」
色仕掛けなんかしてないし、お金で釣るとか、いつの時代の話だ。嘲笑するような態度に腹が立つ。でもこの状況で迂闊に喋ったらどうなるか分からない。
そんな中、篤哉さんが静かに口を開いた。
「…実莉。このマンション、セキュリティ厳しいの知ってるよな」
「ねえ篤哉、私やっぱりやり直したいの」
「あのな、何度も言うけど…俺はやり直す気はないって言ってるだろ」
「私をやきもきさせるための嘘でしょ?」
「いや、本心だ。それに―…」
途端に腕を引っ張られて肩を抱かれた。
「今は彼女と付き合ってる。お前に気持ちはない」
淡々と告げられて、わなわなとミノリさんの目が見開かれる。
「嘘でしょ!?だって私の方がずっと篤哉のこと知ってるし、好きな気持ちじゃ負けてないわ!ねぇ、あなた、色仕掛けでも使ったんでしょ?…あぁ、でもその胸じゃね。お金でも渡したのかしら。じゃなきゃ篤哉が落ちるはずないわ」
色仕掛けなんかしてないし、お金で釣るとか、いつの時代の話だ。嘲笑するような態度に腹が立つ。でもこの状況で迂闊に喋ったらどうなるか分からない。
そんな中、篤哉さんが静かに口を開いた。
「…実莉。このマンション、セキュリティ厳しいの知ってるよな」