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教えて、あなたのキモチ
第8章 本心を知る時
「悪い。そっちちょっと詰めて」
「あ、ハイ」
ソファに並んで腰を下ろして、目の前に出されたのは湯気の立つお茶。
「いただきます。…あ、玉露ですか?おいしい」
「へぇ。分かるものなんだな。京都で買ったやつ」
「出張で、ですか?」
「他に何があるんだよ」
「プ、プライベート…」
何故か声が震えてしまった。
「気にしてんのか?実莉のこと」
どうやら悟られてしまったらしい。
「気にしてな…」
「嘘ばっか」
隣でお茶をすする音。
「…っ」
「前のことだ。関係は終わってるし、さっき、はっきり拒絶したの見ただろ」
「そんなこと言ったって、綺麗でスタイルのいい人見れば、…気にもなりますよ」
「まぁ…。とは言え俺も、お前の前の相手見た時はイライラしたけど」
「…冗談言わないで下さい」
「冗談で言ってるように見えるか?」
そんな態度、あの時微塵も感じなかった。
嘘でしょ?
都合よく解釈していいの?
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