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教えて、あなたのキモチ
第8章 本心を知る時
「…篤哉さんと知り合ってそんなに経ってないし、これ以上親しくならなければまだ大丈夫、って。自覚したばかりだし、気持ち…閉じ込めておける…そう思ってたのに…なん、で」
言葉が詰まり、涙が溢れてきた。
「なんで…忘れさせてくれないの…」
頬を伝う涙が止まらない。
瞬間、抱き締められた。
胸が苦しくなるくらいの抱擁に、意図せずして吐息が漏れる。
「っは…ぁ、篤哉さん…放して…」
「断る」
「なっ」
「…前回のは俺のために泣いた訳じゃないけどな。今のは違うだろ?」
「ち、違っ…違わない、です…」
そこで腕の力が緩み、じっと見つめられた。
射抜くような真っ直ぐな視線と、優しい眼差し。
きっとメイクは崩れてしまっているだろう。
スッと篤哉さんの手が伸びてきて、目尻に溜まった涙を拭う。
「認めろよ、俺に惚れてるって」
ずるい。この状況で。ほぼ言ったも同然なのに。
言葉が詰まり、涙が溢れてきた。
「なんで…忘れさせてくれないの…」
頬を伝う涙が止まらない。
瞬間、抱き締められた。
胸が苦しくなるくらいの抱擁に、意図せずして吐息が漏れる。
「っは…ぁ、篤哉さん…放して…」
「断る」
「なっ」
「…前回のは俺のために泣いた訳じゃないけどな。今のは違うだろ?」
「ち、違っ…違わない、です…」
そこで腕の力が緩み、じっと見つめられた。
射抜くような真っ直ぐな視線と、優しい眼差し。
きっとメイクは崩れてしまっているだろう。
スッと篤哉さんの手が伸びてきて、目尻に溜まった涙を拭う。
「認めろよ、俺に惚れてるって」
ずるい。この状況で。ほぼ言ったも同然なのに。