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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
にしても浮気って…。秘書課の若い子気に入ってるって噂、本当だったんだ。
「ゔ…」
「唯衣?」
「読みづらい…」
「あはは、頑張れー」
まるでミミズが這ったみたいな字。とてもじゃないけど読めやしない。
この瞬間、週明け早々残業が決定した。


「お疲れー」
「お先に失礼しまーす」
定時を過ぎると、一人、また一人…と帰って行き、気がつけば広いフロアに残っているのは私ただ一人。
難読文字の解読も何とか済み、あと30分もあれば終わりそうだ。
ウーン、とのびをしていると、
「あれ、まだ残ってたんだ?」
のびたままの体勢で声のした方を見ると、匠海くんだった。
「なんてカッコしてんの。美人が台無しだよ?」
「肩凝っちゃって。これのせいで」
と例の紙を見せた。
「うわ…ひでー字」
明らかに苦笑いをしている。
「匠海くん、帰ったんじゃなかったの?」
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