この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
にしても浮気って…。秘書課の若い子気に入ってるって噂、本当だったんだ。
「ゔ…」
「唯衣?」
「読みづらい…」
「あはは、頑張れー」
まるでミミズが這ったみたいな字。とてもじゃないけど読めやしない。
この瞬間、週明け早々残業が決定した。
「お疲れー」
「お先に失礼しまーす」
定時を過ぎると、一人、また一人…と帰って行き、気がつけば広いフロアに残っているのは私ただ一人。
難読文字の解読も何とか済み、あと30分もあれば終わりそうだ。
ウーン、とのびをしていると、
「あれ、まだ残ってたんだ?」
のびたままの体勢で声のした方を見ると、匠海くんだった。
「なんてカッコしてんの。美人が台無しだよ?」
「肩凝っちゃって。これのせいで」
と例の紙を見せた。
「うわ…ひでー字」
明らかに苦笑いをしている。
「匠海くん、帰ったんじゃなかったの?」
「ゔ…」
「唯衣?」
「読みづらい…」
「あはは、頑張れー」
まるでミミズが這ったみたいな字。とてもじゃないけど読めやしない。
この瞬間、週明け早々残業が決定した。
「お疲れー」
「お先に失礼しまーす」
定時を過ぎると、一人、また一人…と帰って行き、気がつけば広いフロアに残っているのは私ただ一人。
難読文字の解読も何とか済み、あと30分もあれば終わりそうだ。
ウーン、とのびをしていると、
「あれ、まだ残ってたんだ?」
のびたままの体勢で声のした方を見ると、匠海くんだった。
「なんてカッコしてんの。美人が台無しだよ?」
「肩凝っちゃって。これのせいで」
と例の紙を見せた。
「うわ…ひでー字」
明らかに苦笑いをしている。
「匠海くん、帰ったんじゃなかったの?」