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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「あー…忘れ物取りに来た」
「ふーん?」
「残り自宅でやればいいのに。課長すでに帰っちゃってるし、チェックは明日するんでしょ?朝イチでデスクの上置いとけば平気だって」
「持ち帰り仕事嫌いなの。家はくつろぐための場所って決めてるし。家でやったって残業代つかないんだから。『今日中に』って言われたから今日中に終わらせる」
「…相変わらず真面目だねぇ」
と匠海くんは呟くように言って、隣の椅子を半回転させると背もたれに対して前傾姿勢で座った。
「匠海くん、忘れ物取りに来たんでしょ?先に帰っていいよ。彼女との約束あるだろうし」
私はキーボードをたたく手を休めないまま言った。
「…あぁ、アイツね…」
どこか歯切れが悪い。
「何かあったの?」
「んー、まあね。別れたってだけ」
「え…そっか…何かゴメン」
「何で唯衣ちゃんが謝るの。ま、悪いのは俺なんだけど」
「……」
「ふーん?」
「残り自宅でやればいいのに。課長すでに帰っちゃってるし、チェックは明日するんでしょ?朝イチでデスクの上置いとけば平気だって」
「持ち帰り仕事嫌いなの。家はくつろぐための場所って決めてるし。家でやったって残業代つかないんだから。『今日中に』って言われたから今日中に終わらせる」
「…相変わらず真面目だねぇ」
と匠海くんは呟くように言って、隣の椅子を半回転させると背もたれに対して前傾姿勢で座った。
「匠海くん、忘れ物取りに来たんでしょ?先に帰っていいよ。彼女との約束あるだろうし」
私はキーボードをたたく手を休めないまま言った。
「…あぁ、アイツね…」
どこか歯切れが悪い。
「何かあったの?」
「んー、まあね。別れたってだけ」
「え…そっか…何かゴメン」
「何で唯衣ちゃんが謝るの。ま、悪いのは俺なんだけど」
「……」