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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
黙々とキーボードをたたく音だけが響く中、しばらくして匠海くんが口を開いた。
「…先月さぁ」
「うん」
「鬼のように忙しかったじゃん?毎日残業で、休日出勤もあったりしてなかなか会う時間取れなくて」
「うん」
「やっと仕事終わらせてクタクタで帰ったら、マンションのドアの前で待ってたんだ。『合鍵あるんだから開けて待ってればよかったのに』って言ったら…」
先を促すつもりはなかったけど、ちらっと顔を見たら目が合ってしまった。
「『私と仕事とどっちが大事なのよっ!久しぶりとか連絡しなくてごめんねとかないわけ!?もう知らない!!バカっ』って合鍵投げつけられてね。当然そのまま帰っちゃって」
「…追いかけなかったの?」
「うん。あちゃー、やばいな。とは思ったんだけど、何故かちょっとしたら落ち着くだろうと思ってしまったんだよね。でもそれきりメールも送れないし電話も着信拒否」
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