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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
これは、ナンパ?いやいや、こういう場だからアリなのか。
「他の女性陣、結構積極的みたいだな。そっちは…場慣れしてないとか?」
「まぁそんな感じです。友人に誘われて来たんですけどね」
「へーえ…俺は職場の上司から勧められて。ま、ある種の付き合いだけど、やっぱかったるいから適当に済ませようかなって」
男性はそう言って、手にしていたワインをクッと飲む。
「したら壁際にお前がポツンと突っ立ってたから、声かけたってワケ」
「…池澤唯衣です。お前って…失礼ですよ」
「これは失礼しました…ゆうい?どういう字だ?」
(…絶対、失礼がってないし)
最初の紳士的な声のかけ方はどこへやら。
「唯一の唯に、衣です」
斜め上を見て、少し思い出すような仕草をしてから空中に文字を書いている。
「なるほど。唯衣ね。覚えた。俺は風見篤哉…ほら」
スーツの内ポケットに手を突っ込むと、目の前に名刺が差し出された。反射的に手を出して受け取ってしまう。
「他の女性陣、結構積極的みたいだな。そっちは…場慣れしてないとか?」
「まぁそんな感じです。友人に誘われて来たんですけどね」
「へーえ…俺は職場の上司から勧められて。ま、ある種の付き合いだけど、やっぱかったるいから適当に済ませようかなって」
男性はそう言って、手にしていたワインをクッと飲む。
「したら壁際にお前がポツンと突っ立ってたから、声かけたってワケ」
「…池澤唯衣です。お前って…失礼ですよ」
「これは失礼しました…ゆうい?どういう字だ?」
(…絶対、失礼がってないし)
最初の紳士的な声のかけ方はどこへやら。
「唯一の唯に、衣です」
斜め上を見て、少し思い出すような仕草をしてから空中に文字を書いている。
「なるほど。唯衣ね。覚えた。俺は風見篤哉…ほら」
スーツの内ポケットに手を突っ込むと、目の前に名刺が差し出された。反射的に手を出して受け取ってしまう。