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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「瑞木コーポレーション…営業の仕事されてるんですねって、えぇ!?」
5年ほど前にできた若い会社。起業した社長が東大卒のイケメンだとかで、度々メディアに取り上げられているのを見た覚えがあった。
ルックスもさることながら業績も右肩上がりと、絶賛されていたような…。すごい会社の人と会ってしまった。
「風見さんは…」
口を開きかけた時、
「篤哉。…篤哉でいい」
「いや、初対面だし、ちょっと…呼び捨てはどうかな、と」
「苗字で呼ばれると肩が凝るんだ」
と些かムスッとした顔で言われた。
「あ…っと、じゃあ篤哉さん、で」
「それでいい」
浮かべられたふんわりとした表情は、一瞬にしてすぐに元に戻された。
「で?」
「はい?」
きょとんとした私を、怪訝な表情で見下ろす篤哉さん。
「何か言いかけてただろ、さっき。まさかもう忘れたのか?初老か、お前?」
(…さっきの優しげな顔は幻だ、きっと。て言うか…)
「っ私は26ですっ!!失礼過ぎですよ、さっきからっ」
5年ほど前にできた若い会社。起業した社長が東大卒のイケメンだとかで、度々メディアに取り上げられているのを見た覚えがあった。
ルックスもさることながら業績も右肩上がりと、絶賛されていたような…。すごい会社の人と会ってしまった。
「風見さんは…」
口を開きかけた時、
「篤哉。…篤哉でいい」
「いや、初対面だし、ちょっと…呼び捨てはどうかな、と」
「苗字で呼ばれると肩が凝るんだ」
と些かムスッとした顔で言われた。
「あ…っと、じゃあ篤哉さん、で」
「それでいい」
浮かべられたふんわりとした表情は、一瞬にしてすぐに元に戻された。
「で?」
「はい?」
きょとんとした私を、怪訝な表情で見下ろす篤哉さん。
「何か言いかけてただろ、さっき。まさかもう忘れたのか?初老か、お前?」
(…さっきの優しげな顔は幻だ、きっと。て言うか…)
「っ私は26ですっ!!失礼過ぎですよ、さっきからっ」