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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「思ったことを言ったまでだ」
「……」
これ以上話をするとこめかみが動いてしょうがない。
予定変更。篤哉さんにくるりと背を向けて、他のテーブルを回ることにした。
もちろん「失礼します」と頭を下げてからだ。
人に失礼と言いながら、自分が礼儀を欠いたら無礼になってしまう。
ここは横浜。自分の住まいは都内だし、瑞木コーポレーションは千葉の会社だ。今後会うことはないだろう。心配ない。
フリータイムの残り時間は、適当に他の男性と話をして過ごした。
あたり障りのない会話で、やはり収穫はなかったけれど。

「…美和!」
会場を出た所で美和と落ち合った。
「どうだった?首尾は」
「…一人だけ名刺貰ったけど…たぶん連絡取らないと思う」
「えー、なんでよ?勿体ない」
「話すと長いんだけど…」
「じゃあどっか寄ろうか。休憩したいしね」
ホテル一階のレストランに入って、コーヒーをオーダーした。
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