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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「すみません、大丈夫ですか?こちらの不注意で…」
どこかで聞き覚えのある声。もしや、と振り返る。
「え…篤哉、さん?」
「あ。」
(あ。って何よ?あ。って!!それにしても…)
「家この辺なんですか?てっきり千葉か神奈川の方かと」
「勤め先は自宅から近いところ…短絡的発想だな。十分通勤可能圏内だろ」
(やっぱムカつく、この人)
「失礼しました。私、家に帰るんで。じゃあ」
早足でその場を離れるのに、篤哉さんの靴音が追いかけてくる。
「ちょっと、ついてこないで下さいよ」
「勘違いするな。俺の家もこっちだ」
(…何か嫌な予感)
「もしかして…あのマンション、とか?」
足を止め、自宅を指差しながら尋ねてみる。
「何で知って…」
篤哉さんはそこで言葉を切ると、眉をひそめた。
「…もしかして」
「いえ、言わないで下さい。たぶん考えてることは同じです」
「口に出さないと分からないだろ」
私はギュッと唇を噛んだ。
お願い、外れて…!!
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