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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
「同じマンション…」
「あ~~~~~っ」
同じ、という言葉が聞こえた時点で、その先を聞きたくなくて喚いてしまった。
「イヤー」でも「わー」でも「キャーッ」でも、何でも良かったんだけど。
これだと篤哉さんが変質者と間違われかねない。どうやら一瞬のうちに(ほぼ無意識に)賢い判断をしたらしい。
その賢い判断もむなしく、喚いた直後に口を手で塞がれた。
そのまま、葉がすっかり落ちてしまった大きな木の裏側に連れていかれる。
(んー…!苦しいッ!!)
「…バカか?お前」
ようやく口を塞いでいた手が外された。
ハァ…ハァ…
胸に手を当てて、乱れる呼吸を整えながら反論した。
「…ッ、喚いたのは謝りますけど、バカはないんじゃないですか?」
「逆ギレか?駅前の人通りが多い所ででかい声を出す方が悪い。少し考えれば注目を浴びることくらい分かるだろ。じゃあな」
くるりと背を向けて歩き出す篤哉さん。
(えぇ、私が悪いですとも。でも何か…ムカつくーっ)
「あ~~~~~っ」
同じ、という言葉が聞こえた時点で、その先を聞きたくなくて喚いてしまった。
「イヤー」でも「わー」でも「キャーッ」でも、何でも良かったんだけど。
これだと篤哉さんが変質者と間違われかねない。どうやら一瞬のうちに(ほぼ無意識に)賢い判断をしたらしい。
その賢い判断もむなしく、喚いた直後に口を手で塞がれた。
そのまま、葉がすっかり落ちてしまった大きな木の裏側に連れていかれる。
(んー…!苦しいッ!!)
「…バカか?お前」
ようやく口を塞いでいた手が外された。
ハァ…ハァ…
胸に手を当てて、乱れる呼吸を整えながら反論した。
「…ッ、喚いたのは謝りますけど、バカはないんじゃないですか?」
「逆ギレか?駅前の人通りが多い所ででかい声を出す方が悪い。少し考えれば注目を浴びることくらい分かるだろ。じゃあな」
くるりと背を向けて歩き出す篤哉さん。
(えぇ、私が悪いですとも。でも何か…ムカつくーっ)