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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
思うと同時に身体が勝手に動き、ヒールの靴を篤哉さんめがけて投げつけていた。
もちろん背中のド真ん中にクリーンヒット。
ボスッと鈍い音がした瞬間、立ち止まって当たったものを拾い上げ、ゆっくりとこちらを振り返る。暗くて見えないけど、ものすごい眼光を感じた。
(…バカかも。私)
家に上がり込まれて、コーヒーを淹れろと言われ、なぜか私はソファの上で正座をしている。
「安物のコーヒーの味がするな」
「…ネスレのドリップコーヒーです」
「俺はコーヒー専門店で買ったコロンビア産かブラジル産のしか飲まない」
(人の好みなんか知らないし、人が淹れたやつに文句言わないでよ)
「……」
「で、どうしてくれるんだ?あれ」
篤哉さんが親指でくいっと示した先には、例のスーツの上着がかかっている。私がつけたヒールの爪先と踵部分の汚れがしっかりと残って。
「クリーニングに出します…」
「クリーニング代はお前持ちだからな」
「はい…」
もちろん背中のド真ん中にクリーンヒット。
ボスッと鈍い音がした瞬間、立ち止まって当たったものを拾い上げ、ゆっくりとこちらを振り返る。暗くて見えないけど、ものすごい眼光を感じた。
(…バカかも。私)
家に上がり込まれて、コーヒーを淹れろと言われ、なぜか私はソファの上で正座をしている。
「安物のコーヒーの味がするな」
「…ネスレのドリップコーヒーです」
「俺はコーヒー専門店で買ったコロンビア産かブラジル産のしか飲まない」
(人の好みなんか知らないし、人が淹れたやつに文句言わないでよ)
「……」
「で、どうしてくれるんだ?あれ」
篤哉さんが親指でくいっと示した先には、例のスーツの上着がかかっている。私がつけたヒールの爪先と踵部分の汚れがしっかりと残って。
「クリーニングに出します…」
「クリーニング代はお前持ちだからな」
「はい…」