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教えて、あなたのキモチ
第2章 商談のお供
「妥協案を問われたら?」
「それは…」
答えあぐねる私に、すかさず眞鍋さんが返答した。
「ケースバイケース…と言いたいところですが、折れてばかりでは会社にはプラス幅になりませんからね。そこはビジネスの醍醐味でしょう」
「ふむ、お若いようですが分かってらっしゃいますね」
白河建商サイドが一様に頷く。
そこで眞鍋さんがチラ、と私に視線を送った。
「…こちらは、御社のエンドユーザー様に市場調査したものです。今回の判断材料にしていただければと思います。この場で私どもが内容を一緒に見るのは憚られますので、お帰りになりましたらご覧になって下さい」
「…分かりました。確かに受け取りました」
「そろそろ時間ですかな」
と腰をあげる白河建商の面々。
「いいお返事をお待ちしてます」
深々と頭を下げて見送った。
「それは…」
答えあぐねる私に、すかさず眞鍋さんが返答した。
「ケースバイケース…と言いたいところですが、折れてばかりでは会社にはプラス幅になりませんからね。そこはビジネスの醍醐味でしょう」
「ふむ、お若いようですが分かってらっしゃいますね」
白河建商サイドが一様に頷く。
そこで眞鍋さんがチラ、と私に視線を送った。
「…こちらは、御社のエンドユーザー様に市場調査したものです。今回の判断材料にしていただければと思います。この場で私どもが内容を一緒に見るのは憚られますので、お帰りになりましたらご覧になって下さい」
「…分かりました。確かに受け取りました」
「そろそろ時間ですかな」
と腰をあげる白河建商の面々。
「いいお返事をお待ちしてます」
深々と頭を下げて見送った。