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教えて、あなたのキモチ
第2章 商談のお供
部屋に備え付けられたユニットバスではなく、ホテル内の温泉に入って、この二週間の疲れを癒した。
仕事とはいえせっかく来たんだから、入らなければ損だ。
(はぁ、いいお湯だった…)
浴衣に着替え、部屋でくつろいでいるとノックの音が響いた。
「はい?」
「眞鍋です」
ロックを外して、扉を開ける。
「どうしたんですか?」
「…アルコールは平気?」
「あ、はい。人並みに…」
眞鍋さんは手に持っていたビニール袋を前に出した。
「よかったら一緒に飲もう。無事終わったことだし」
私はひとつ返事で眞鍋さんを中に招き入れた。
「…では無事に商談が終了したことを祝して…」
「「乾杯」」
缶ビールをコツン、と合わせてぐいっと一口。
大きな仕事の後だから、いつもよりおいしく感じる。
「はー、怒濤の二週間でしたね」
「別に。俺は慣れているから」
「あ、そっか、そうですよね」
それきり会話は途切れてしまい、ビールを流し込む音だけが静かに過ぎていく。
仕事とはいえせっかく来たんだから、入らなければ損だ。
(はぁ、いいお湯だった…)
浴衣に着替え、部屋でくつろいでいるとノックの音が響いた。
「はい?」
「眞鍋です」
ロックを外して、扉を開ける。
「どうしたんですか?」
「…アルコールは平気?」
「あ、はい。人並みに…」
眞鍋さんは手に持っていたビニール袋を前に出した。
「よかったら一緒に飲もう。無事終わったことだし」
私はひとつ返事で眞鍋さんを中に招き入れた。
「…では無事に商談が終了したことを祝して…」
「「乾杯」」
缶ビールをコツン、と合わせてぐいっと一口。
大きな仕事の後だから、いつもよりおいしく感じる。
「はー、怒濤の二週間でしたね」
「別に。俺は慣れているから」
「あ、そっか、そうですよね」
それきり会話は途切れてしまい、ビールを流し込む音だけが静かに過ぎていく。