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教えて、あなたのキモチ
第3章 思いがけぬ再会

「何も聞かないんですね」
「だいたいの察しはつく」
「…笑えばいいじゃないですか」
「……」
「お察しの通り、さっきの…元彼と、…浮気相手です。男奪られてその後二年も彼氏作らないで、いつまでも感傷に浸ってるかわいそうな奴だって、笑えばいいじゃないですか!」
人気のない、しんとしたエントランスに、私の泣き叫ぶ声だけが響く。
「そんなこと言ってないだろ、落ち着けって」
「やだ!あんな女、大嫌い…!あの子に靡いた秀一だって、嫌い…。ケンカ別れして嫌いになって吹っ切れたつもりでいたのに、あんなの見たら心穏やかでいられるわけないじゃないですか!!」
「おいってば」
「嫌いになったはずの人…心のどこかでまだ想ってる!やだ、こんな私…嫉妬心剥き出しで、嫌い…、嫌い…!」
「唯衣!」
大きく、でも諭すように名前を呼ばれて、はっと我に返った。
「分かったから…落ち着け。な?」
そう言って力強く抱き寄せられ、腕の中にスッポリおさまった。
「だいたいの察しはつく」
「…笑えばいいじゃないですか」
「……」
「お察しの通り、さっきの…元彼と、…浮気相手です。男奪られてその後二年も彼氏作らないで、いつまでも感傷に浸ってるかわいそうな奴だって、笑えばいいじゃないですか!」
人気のない、しんとしたエントランスに、私の泣き叫ぶ声だけが響く。
「そんなこと言ってないだろ、落ち着けって」
「やだ!あんな女、大嫌い…!あの子に靡いた秀一だって、嫌い…。ケンカ別れして嫌いになって吹っ切れたつもりでいたのに、あんなの見たら心穏やかでいられるわけないじゃないですか!!」
「おいってば」
「嫌いになったはずの人…心のどこかでまだ想ってる!やだ、こんな私…嫉妬心剥き出しで、嫌い…、嫌い…!」
「唯衣!」
大きく、でも諭すように名前を呼ばれて、はっと我に返った。
「分かったから…落ち着け。な?」
そう言って力強く抱き寄せられ、腕の中にスッポリおさまった。

