この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
教えて、あなたのキモチ
第3章 思いがけぬ再会

「……いや、いい」
(言いかけてやめないでよ。…気になるじゃない)
「…何ですか?」
篤哉さんはじっと私の目を見つめた後、ゆっくりと言った。
「蒸し返すようで悪いが…お前でも泣くことあるんだな、と思って」
「なっ、何言ってるんですか…当たり前です!どうせ面白いもの見た、とか、思って…」
さっき泣いたばかりで涙腺が弱くなっているのか、言葉途中で涙がぶわっと溢れ出てきた。
うつむき加減で涙をぬぐっていると、頭にふわりとした感覚。
「…ま、いいもの見せて貰ったな」
ポンと軽く頭を叩くと、意味深な言葉を残して篤哉さんは部屋を出ていった。
(短時間のうちに二度も泣き顔見られるなんて…最悪)
“最悪”と思いながらも実はイジワルなだけな人じゃないのかも、と思い始めてる私もいた。
認めたくないけど…少しだけ私の中での距離が縮まったのは確かだ。
あくまでも少しだけ。
(言いかけてやめないでよ。…気になるじゃない)
「…何ですか?」
篤哉さんはじっと私の目を見つめた後、ゆっくりと言った。
「蒸し返すようで悪いが…お前でも泣くことあるんだな、と思って」
「なっ、何言ってるんですか…当たり前です!どうせ面白いもの見た、とか、思って…」
さっき泣いたばかりで涙腺が弱くなっているのか、言葉途中で涙がぶわっと溢れ出てきた。
うつむき加減で涙をぬぐっていると、頭にふわりとした感覚。
「…ま、いいもの見せて貰ったな」
ポンと軽く頭を叩くと、意味深な言葉を残して篤哉さんは部屋を出ていった。
(短時間のうちに二度も泣き顔見られるなんて…最悪)
“最悪”と思いながらも実はイジワルなだけな人じゃないのかも、と思い始めてる私もいた。
認めたくないけど…少しだけ私の中での距離が縮まったのは確かだ。
あくまでも少しだけ。

