この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
教えて、あなたのキモチ
第3章 思いがけぬ再会

―いつもなら寝ているはずの時間。私はベッドで寝返りばかり打っていた。
涙の気配は引いたけど、やっぱり眠れずにいたのだ。
無理矢理にでも寝てしまおうと、目をきつく閉じたら、秀一と別れた日のことを思い出した。
「…っふざけないでよ!!」
思わずカッとして、手が勝手に秀一の頬を叩いていた。
パァン!!!!
―このやりとりの前日、夜の10時。
特に何をするでもなく、テレビを見ていると、携帯電話が震えた。
ディスプレイを見ると、電話の画像と共に『着信中 中野秀一』の文字。
用がある時は大抵メールで済ますし、最近は電話をしても一方通行だった。
珍しいなと首を傾げながら通話ボタンを押した。
「…もしもし?」
『あ、俺』
「うん」
『……話があんだけど』
妙に違和感のある間。
「電話じゃダメな感じ?」
『あぁ』
涙の気配は引いたけど、やっぱり眠れずにいたのだ。
無理矢理にでも寝てしまおうと、目をきつく閉じたら、秀一と別れた日のことを思い出した。
「…っふざけないでよ!!」
思わずカッとして、手が勝手に秀一の頬を叩いていた。
パァン!!!!
―このやりとりの前日、夜の10時。
特に何をするでもなく、テレビを見ていると、携帯電話が震えた。
ディスプレイを見ると、電話の画像と共に『着信中 中野秀一』の文字。
用がある時は大抵メールで済ますし、最近は電話をしても一方通行だった。
珍しいなと首を傾げながら通話ボタンを押した。
「…もしもし?」
『あ、俺』
「うん」
『……話があんだけど』
妙に違和感のある間。
「電話じゃダメな感じ?」
『あぁ』

