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教えて、あなたのキモチ
第4章 些細なはずの不調
「気にしなくていいって」
「でも」
「いいから。同期なんだし遠慮しない」
「…」
「薬飲んだんだから、ちゃんと寝ないと」
そう促されて、もぞもぞとベッドに潜る。
しばらくゆっくりと瞬きを繰り返していたものの、まぶたがだんだんと重くなってきて、ほどなくして意識は眠りの世界へと引き込まれていった―…。

「ん…」
(どこだっけ、ここ…)
暗がりの中に見える天井は、普段見ているそれではない。
だんだん意識がはっきりしてきて、記憶がおぼろげながら戻ってきた。枕元のスイッチを操作して室内灯を点けると、部屋全体がぼんやりと照らされた。
(そうだ、匠海くん…)
匠海くんはベッドサイドに突っ伏して眠っている。
脱ぎ捨てた覚えのあるコート類はしっかりとハンガーにかけられていた。
ありがとう、と心の中でお礼を言って、そっとベッドを出ると、極力足音を立てないように洗面スペースに向かった。
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