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教えて、あなたのキモチ
第4章 些細なはずの不調
「…唯衣ちゃん、起きたの?」
戻ると、匠海くんが静かに声をかけてきた。向こう側のベッドに腰かけている。
「うん」
「具合どう?」
「寝たらだいぶスッキリしたみたい。もう平気」
「そっか。良かった」
「…明日って、土曜日だよね」
しばらくの沈黙の後、私は天井を見ながら呟いた。
「うん、日付変わってるけどね。…あ、俺出勤しないとだったんだ」
「え!?」
「始発で動いて一旦家寄ってからかな」
「あんまり休めないじゃん。…って私のせいか」
はぁ…と溜め息をついて、枕に顔を埋めた。
「唯衣ちゃん」
「ん?」
不意に名前を呼ばれて身体の向きを変えると、目が合った。
ビジネスホテルなのでさほど部屋は広くない。
ベッドの間隔が狭いため、ぼんやりとした灯りでも表情はよく見える。
確かに匠海くんの目は、しっかりと私を捉えていた。
「来週空いてる?イブの日」
「空いてる…けど…」
戻ると、匠海くんが静かに声をかけてきた。向こう側のベッドに腰かけている。
「うん」
「具合どう?」
「寝たらだいぶスッキリしたみたい。もう平気」
「そっか。良かった」
「…明日って、土曜日だよね」
しばらくの沈黙の後、私は天井を見ながら呟いた。
「うん、日付変わってるけどね。…あ、俺出勤しないとだったんだ」
「え!?」
「始発で動いて一旦家寄ってからかな」
「あんまり休めないじゃん。…って私のせいか」
はぁ…と溜め息をついて、枕に顔を埋めた。
「唯衣ちゃん」
「ん?」
不意に名前を呼ばれて身体の向きを変えると、目が合った。
ビジネスホテルなのでさほど部屋は広くない。
ベッドの間隔が狭いため、ぼんやりとした灯りでも表情はよく見える。
確かに匠海くんの目は、しっかりと私を捉えていた。
「来週空いてる?イブの日」
「空いてる…けど…」