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教えて、あなたのキモチ
第1章 パーティーと言う名の合コン
入社して二年目だったか、後輩にはお昼の度に
『先輩すごぉい!どうやるんですか~、この煮物とかぁ。私なんて朝起きれなくってぇ、コンビニばっかりですよ~』
なんて言われていた。つやつやしたネイルに、ゴージャス巻き。そしてバシバシまつ毛。
…自分の支度に時間がかかるんでしょ?あなたには一生無理よ。
そう言いたかったけど、
『…母に教わったの。昨夜のおかずの残りと、あとは卵焼きとか詰めちゃえばすぐ出来るよ?』
と返していた。
『え~、私お味噌汁も作れないです~!どうしよ~』
今までどんな人生送ってきたんだ。
母の刷り込みのせいなのだろうか、空いた口が塞がらなかった。
彼女は入社半年後に
『同棲中の彼との間に子供が出来ました』
と言って会社を去っていった。
この先大丈夫か、この子。と本気で心配したけど、
『元気でね。身体、気をつけて』
と送り出した。
普通ならば後輩が出来ると嬉しいもので、名残惜しくもなっただろう…ただこの子にはそういった感情は生まれなかった。
『先輩すごぉい!どうやるんですか~、この煮物とかぁ。私なんて朝起きれなくってぇ、コンビニばっかりですよ~』
なんて言われていた。つやつやしたネイルに、ゴージャス巻き。そしてバシバシまつ毛。
…自分の支度に時間がかかるんでしょ?あなたには一生無理よ。
そう言いたかったけど、
『…母に教わったの。昨夜のおかずの残りと、あとは卵焼きとか詰めちゃえばすぐ出来るよ?』
と返していた。
『え~、私お味噌汁も作れないです~!どうしよ~』
今までどんな人生送ってきたんだ。
母の刷り込みのせいなのだろうか、空いた口が塞がらなかった。
彼女は入社半年後に
『同棲中の彼との間に子供が出来ました』
と言って会社を去っていった。
この先大丈夫か、この子。と本気で心配したけど、
『元気でね。身体、気をつけて』
と送り出した。
普通ならば後輩が出来ると嬉しいもので、名残惜しくもなっただろう…ただこの子にはそういった感情は生まれなかった。