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教えて、あなたのキモチ
第5章 ガールズトーク
「…匠海くんは仲のいい同期だし、眞鍋さんは遠恋中の彼女いるし。篤哉さんだって…」
「ふーん、ま、考えてみれば贅沢な悩みよねー。何て言うんだっけ…こういうの…」
美和は人差し指を額に当てて、思い出すような仕草をしている。
「あっ」
小さく美和が声を発したあと、二人の声は重なった。
「「モテキだ!!」」
と左右から指を指される。
「えー…まさかぁ…」
怪訝な顔をする私に、美和が続けた。
「自覚ないとは言わせないわよ。思い当たる節があるでしょ?」
「…」
「ユウって料理できるし家事もOKでしょ?コーヒーもおいしいの淹れられるし」
「うん…まぁ。コーヒーはバイトのおかげって言うか…佳音もそうだし」
「可愛いしスタイルいいでしょ?男からすれば二重丸よ」
「かっ、可愛いとかスタイルは置いといて、美和だってスタイル抜群じゃん」
「ふっ…」
「何、佳音?」
笑いを漏らした佳音に、訳が分からず目を丸くする私。
美和と佳音は目配せをしている。
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