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ダメだよ。絶対、赦さない。
第1章 ダメだよ。キスだけでイッたら
先程の挨拶のような舌から舌へのシークエンスから一変、頬裏、舌の裏まで捕食を試され、大田レイは身体を捩らずにはいられなかった。

大丈夫。これは抵抗の動きだから。
逃げようとして体が動いているだけ。

口の中では自身の舌と高田英雄の舌が激しく擦れ合っている。

大丈夫。これは相手の舌の攻撃が激しいから自分の舌が逃げ回っているだけ。絡み合わせているのでは、ない。

あまりに自分の口内が相手の舌で一杯になるから、自分の舌は相手の口内に逃げているだけ。舌を入れ合っているのでは、ない。

しかし、大田レイの喉は無意識に何かを飲む動きになり、高田秀雄の唾液を求めてしまっていた。

人間には、不随意筋と随意筋がある。

膣はオーガズムの不随意筋で痙攣が止まらなくなるが、膣そのものだけでは快に鈍感で、周りから手堅に高めることを要する。

クリトリスは快に敏感だが神経の塊で動くことはできないし、敏感すぎて痛まないよう、取り扱いにも神経を使う。

しかし舌は、身体に取り込むものを厳しく選別するため、神経が密集している。

神経が密集しているということは、性感帯になるということだ。

乳首も、耳も、首筋も、性感への回路を充分に繋げるには体の成熟と経験が必要だが、性感へうまく繋ぐ触れ方をすればする程、神経が発達する。

その点、舌と口内は日々何度も食事によって神経を刺激されている。性感との回路が繋がったことがあれば、日々性感帯としても開発され続けている部位なのだ。

その上、開発された舌は、人体で唯一巧みに随意運動ができる性感帯として、動き回るようになるのだ。


それはちょっと怖いことだ。

女性が無理やり膣を使われてしまっても、オーガズムに至らないことのほうが多いし、クリトリスへの刺激で機械的な反応としてオーガズムに至ることがあっても、相手に伝わる反応はせいぜい三段階程度だ。

それに引き換え、舌が性感を得てしまったら、舌自体が動いてしまう。震えたり、逃げたり、繊細な動きが繊細な相手の舌に伝わってしまう。

クリトリスほどの神経の密度ではないので、嫌な相手であれば気持ち悪い、とスイッチを切ってうなぎの踊り食いだと思うことも不可能ではないが、気持ちの良い相手であると脳が許してしまうと、反応を隠すことが困難になる。

そして気持ちの良し悪しを決める脳は理性ではないのだ。
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