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豚便器奴隷カオルの調教日記
第3章 サイドストーリー ―起―
「今すぐ、ここで、裸になれ」

奴隷としてなら飼ってやってもいいぞ、と言われてから10日が経った。
その間、バイト先で目も合わせることもできない薫を、雅也先輩は特段気にしている様子はなかった。
そして、急に会話をしなくなった二人を、周りは腫れものを触るかのように、触れなかった。
しかし、そんなことに気を使えるほど薫には余裕がなかった。

覚悟はとっくにできていた。
ただ、それを口にする勇気を振り絞るのに、時間がかかってしまった。

バイトが終わってから、この間の答えをさせてください、と雅也に話しかけるのに、10日かかってしまった。
雅也は、そんな薫に対して、「じゃあ、うちにおいで」と優しい口調で、これが最後に聞いた優しい口調であったが、言ってくれた。
薫の答えは、わかっていたのだろう。

雅也のマンションの玄関に入ったころで、雅也立ち止まって、無言で回答を促した。
薫が自分の口から言い出すまでは、一切何も声をかけてくれないことは伝わってきたので、10分ほど逡巡した後、震える声を振り絞って、覚悟を伝えた。

「雅也先輩の…せ、せ、・・・性処理・・・ど、奴隷に、してください。ご命令・・・には・・・絶対服従いたします。」

消え入るような声で、俯きながら伝えた薫に容赦ない雅也の声が飛ぶ。

「聞こえない」「俺の目を見て言え」「大きな声で」「顔をあげろ」
もう何度繰り返したかわからなくなったころ、ようやく合格ラインをクリアしたようだ。

ホッとしたのもつかの間、冒頭のセリフを浴びせられる。
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