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聞き耳
第1章 プロローグ
 ――叔母さんは三十七年で、おしっこのシーンを何度見せたのだろうか。
 
「んん……」
 
 マサミが腹に力を入れる時のような声を漏らした。
 
「さあ、出るわ……淳也くん見てなさい」
 
 淳也は息を止めて、マサミのそこを見ていた。そこを脳髄に記憶させようとして……。
 
「んん……」
 
 再びマサミが息んだ。
 
「ああ……叔母さんの花の蕾がフウっと膨らんで……」
 
 絡んでいた花びらを徐々に解きながら露が溢れ始める。それが複雑に絡んだ肉の花びらを小刻みに震わせ、飛び出したそれが小気味よくシャーッという音を立てながら小さく孤を描いて便器に散り始めた。

 やがて、そこは小さな滴に変わり、洪水が引いたあとのようになった。
 
 独特なアンモニアの臭いが狭い手洗いに広がる。
 
 淳也は生唾を飲んだ。
 
 ペニスと尻が繋がる奥の筋肉がギュ、ギュッと搾られるような感じがした。何度も、何度も……。
 
 ――で、出るかも……。
 
 淳也は肛門の筋肉を締めて気張る。
 
「あっ……ああっ……」
 
 パンツの中のペニスが跳ねた。体毛が全て立ち上がる感じがした。ガタガタと身震いした。
 
 ――き、気持ちいい……。
 
 糊のようにベッタリとした感触でパンツの中が気になった。
 
「淳也くん、私のオシッコのシーンを見て出ちゃったの? フフフ……ヘ、ン、タ、イ……。初めて女の子のアソコ見たの?」
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