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第6章 Love５：入れない男

「さくらさん…こんなのは興味あるかな？」

冴島さんが手にしていたのは、下着とお揃いのレース飾りのついたリボンのようなアイマスクだった。

「つけたこと…ありません…」

「気に入ってくれるといいんですが…」

ソファの後ろに回った冴島さんは、そっと私の目を覆い頭の後ろで結んだ。離れ際に、襟足にキスされただけで頭がクラクラする程に感じてしまった。

視覚を遮断され、皮膚感覚が嘘みたいに鋭敏になる。

ただ垂れ下がっているだけのレースの下着。プラプラと揺れるリボンが身体に触れただけで、息を呑むほどの刺激に感じる。

手を持ち上げられたかと思うと、冴島さんの唇が指先に触れた。舌先で弾かれ、少しずつ飲み込まれていく。

熱い口の中でねっとりと吸いつかれ、自分の中に挿入されているのではないかと錯覚してしまう。

「…っはぅん…」

身体を這い回る指が、揺れるレース越しに乳首をカリ…カリ…と引っ掻くようにして通り過ぎた。

「はぁん……んぅっ……んっぁ……はぁ…」

私の核心はジンジンと脈打ち、今すぐにでも刺激を与えて欲しくてヨダレを垂らしている。

「おね…がい…もっと……もっと触って…」

「せっかくですから
ベーグル食べてみてください
さぁ口を開けて…」

私は口を開けて雛鳥のように待った。