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blossom
第6章 Love5:入れない男
口を開けたところにベーグルが運ばれる。桃の甘い香りが口に入る前から香ってきた。

「さぁどうぞ」

グニッと噛むと、クリームと桃のジャムが口の端から溢れた。ボタッと太ももの上に垂れた。
(せっかくもらった下着は大丈夫かな?)

指で口元を拭おうとしたところを、冴島さんの手に掴まれてしまった。そしてすぐに頬を舌で舐められる感触。

「ぁっ……」
(なんて官能的な…)

何度かクリームを舐め取られると、今度は冴島さんの髪がお腹に触れた。そして、太ももに舌の感触。
「んっ……ふぅん……」
鼻から漏れてしまったのは、吐息?

「クリーム、舐めますか?」
「はい…」
キスしてくれるかと思ったら、クリームをつけた指が唇に触れた。伸ばした舌に触れた指に、しゃぶりついてしまう。

冴島さんは、指をしゃぶる私の耳に舌を這わせる。耳の中に舌を突っ込まれると、冴島さんと自分の境界線が曖昧になる。
まるで繋がっているみたいに、ひとつに溶け合ってしまう。


「さくらさん、足を開いて」
冴島さんの手に促されて、ソファに座ったまま大きく足を開く。

「また美味しそうに蕩けてますね」
一瞬そこをなぞった指先によって、身体に電流が走る。

「ここも…ぷっくりしてる」

乳首の先をチュルッと口に含まれ、仰け反るように反応した。
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