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blossom
第7章 Love6:終わらない男
経験や技術がなくても、これだけでそれなりに女を気持ちよくさせられるのは、彼にとってラッキーなことだろう。
グリグリと腰を押し付けられ、身体ごと揺さぶられるような感覚を覚える。身体はそれなりに気持ちいい。中から抉られるように抜き差しされ、声だって上ずっている。もちろん身体も、もっともっとと言うかのように、潤滑油を注ぎ続けている。
それなのに、頭の中が一部冷静なのは何故だろう。
ガツンガツンと揺さぶられながら目を閉じ思いを巡らす。
(あぁ、そうか。)
突如合点がいった。私の腰を掴んで抜き差ししている佐野くんが、あの赤いマトリョーシカで処理している姿と重なったからだ。
愛されているとは思っていないが、道具と大差ない扱いでは心が濡れないのだろう。
過去の私だったら、嘘の声を上げ佐野くんが満足するまで付き合っただろう。でも今の私はそんなお人好しじゃない。佐野くんを素敵な男の人に…なんて思ったのがおこがましかったんだ。
私は私を大切に思ってくれる人とだけ、身体を結ぼう。
私の身体にしがみつく様にして腰を振る佐野くんの頬を両手で挟んだ。
「もうおしまいにして」
「え?えぇっ?あの?え?」
「今日はあんまり気持ちよくない」
「そんな…ちょっと、桂木さんっ」
グリグリと腰を押し付けられ、身体ごと揺さぶられるような感覚を覚える。身体はそれなりに気持ちいい。中から抉られるように抜き差しされ、声だって上ずっている。もちろん身体も、もっともっとと言うかのように、潤滑油を注ぎ続けている。
それなのに、頭の中が一部冷静なのは何故だろう。
ガツンガツンと揺さぶられながら目を閉じ思いを巡らす。
(あぁ、そうか。)
突如合点がいった。私の腰を掴んで抜き差ししている佐野くんが、あの赤いマトリョーシカで処理している姿と重なったからだ。
愛されているとは思っていないが、道具と大差ない扱いでは心が濡れないのだろう。
過去の私だったら、嘘の声を上げ佐野くんが満足するまで付き合っただろう。でも今の私はそんなお人好しじゃない。佐野くんを素敵な男の人に…なんて思ったのがおこがましかったんだ。
私は私を大切に思ってくれる人とだけ、身体を結ぼう。
私の身体にしがみつく様にして腰を振る佐野くんの頬を両手で挟んだ。
「もうおしまいにして」
「え?えぇっ?あの?え?」
「今日はあんまり気持ちよくない」
「そんな…ちょっと、桂木さんっ」