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blossom
第8章 Love7:嫉妬する男
夫はもう私には興味がないと思っていた。
それでもさすがに人に盗られるのは嫌なのだろうか。10年も釣った魚を放っておいたくせに。
子供たちと一緒に、パジャマのまま朝食を食べていた夫の唐突な発言。
「午前半休とったから、仕事午後から」
「私、今日Honeysだけど…お昼どうする?」
「適当に食べるよ」
「ごめんね」
「いや、言ってなかったしね」
夫はダイニングテーブルで新聞を読みながらゆっくりとコーヒーを飲んでいる。
子供を送り出してからの空気はいつもより少し重くて、リビングの居心地があまり良くなかった。いつもなら、ゆっくり紅茶を飲んで支度を始めるのだけれど、今日は先に支度を始めることにした。
寝室のクローゼットをあけて、今日の服装を決める。長めのフレアスカートに半袖のカットソーを合わせることにした。引き出しから出した新品のストッキングを袋から取り出す。
ベッドに片足をのせ、つま先を差し入れたちょうどその時、夫が寝室のドアを開けた。スカートをたくし上げた状態の私を、ドアに寄りかかったままで黙って見ている。
出ていってとも言えないし、履くのをやめることも不自然だ。
でもこんな姿を見せたことがあっただろうか…
若かったあの頃は見せていたのだろうか…
遠すぎて忘れてしまった
何も気にしていないフリをして片足にストッキングを通し、反対側も通した。あとは、スカートを捲りあげて腰までたくしあげるのだけれど…それも見ているつもり?
それでもさすがに人に盗られるのは嫌なのだろうか。10年も釣った魚を放っておいたくせに。
子供たちと一緒に、パジャマのまま朝食を食べていた夫の唐突な発言。
「午前半休とったから、仕事午後から」
「私、今日Honeysだけど…お昼どうする?」
「適当に食べるよ」
「ごめんね」
「いや、言ってなかったしね」
夫はダイニングテーブルで新聞を読みながらゆっくりとコーヒーを飲んでいる。
子供を送り出してからの空気はいつもより少し重くて、リビングの居心地があまり良くなかった。いつもなら、ゆっくり紅茶を飲んで支度を始めるのだけれど、今日は先に支度を始めることにした。
寝室のクローゼットをあけて、今日の服装を決める。長めのフレアスカートに半袖のカットソーを合わせることにした。引き出しから出した新品のストッキングを袋から取り出す。
ベッドに片足をのせ、つま先を差し入れたちょうどその時、夫が寝室のドアを開けた。スカートをたくし上げた状態の私を、ドアに寄りかかったままで黙って見ている。
出ていってとも言えないし、履くのをやめることも不自然だ。
でもこんな姿を見せたことがあっただろうか…
若かったあの頃は見せていたのだろうか…
遠すぎて忘れてしまった
何も気にしていないフリをして片足にストッキングを通し、反対側も通した。あとは、スカートを捲りあげて腰までたくしあげるのだけれど…それも見ているつもり?