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blossom
第11章 Love10:そそる男
冴島さんがくれた快感はこんなもんじゃなかった。身体中の細胞の深くまで染み渡るような快感だった。
唇に挟まれる感触はどんなだったろう…
舌で弾かれた身体はどう反応していたっけ…
冴島さんの舌を忘れそうになっていた。それなのに身体ばかりが疼いて仕方がない。
スマホで冴島さんのページを開く。
(あと1回タップすれば、冴島さんの声が聞ける…でも、こんな朝から…?)
思いとどまって、スマホのポケットに入れていた冴島さんの名刺を取り出す。書き足された電話番号を指でなぞった。
また元の位置にしまってスマホを閉じると、一回だけ鳴ってすぐ切れた。そこには、冴島さんからの着信を知らせる画面がまだ残っている。
すぐにかけ直すと、ワンコールもしないうちに冴島さんが出た。
「すみません、大丈夫でしたか?」
「はい、一人です。」
「今日から学校かな?と思って…」
心がパァッと華やぐ。
「私もちょうど今、冴島さんのことを考えてて」
「はは、ありがとうございます。」
適当に合わせたと思われたかもしれない。そんな笑い方だった。
「実は、予定より早く仕事が終わりそうで、来週か再来週あたり会えませんか?」
「会えます。予定、まだ見てないけど、会いたいです。」
「私もです、さくらさん」
「二人で、ですか?」
久しぶりに会うのは二人きりがいいと思っていた。
「さくらさんはどちらがいいですか?ご希望なら、すぐに集まりますよ、きっと。」
唇に挟まれる感触はどんなだったろう…
舌で弾かれた身体はどう反応していたっけ…
冴島さんの舌を忘れそうになっていた。それなのに身体ばかりが疼いて仕方がない。
スマホで冴島さんのページを開く。
(あと1回タップすれば、冴島さんの声が聞ける…でも、こんな朝から…?)
思いとどまって、スマホのポケットに入れていた冴島さんの名刺を取り出す。書き足された電話番号を指でなぞった。
また元の位置にしまってスマホを閉じると、一回だけ鳴ってすぐ切れた。そこには、冴島さんからの着信を知らせる画面がまだ残っている。
すぐにかけ直すと、ワンコールもしないうちに冴島さんが出た。
「すみません、大丈夫でしたか?」
「はい、一人です。」
「今日から学校かな?と思って…」
心がパァッと華やぐ。
「私もちょうど今、冴島さんのことを考えてて」
「はは、ありがとうございます。」
適当に合わせたと思われたかもしれない。そんな笑い方だった。
「実は、予定より早く仕事が終わりそうで、来週か再来週あたり会えませんか?」
「会えます。予定、まだ見てないけど、会いたいです。」
「私もです、さくらさん」
「二人で、ですか?」
久しぶりに会うのは二人きりがいいと思っていた。
「さくらさんはどちらがいいですか?ご希望なら、すぐに集まりますよ、きっと。」