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blossom
第11章 Love10:そそる男
「私…」
(二人がいいなんて言ったら、重たいと思われちゃうかな?)
私のそんな考えとは正反対に、むしろまったく同じことを冴島さんが考えていたとは思いもしなかった。
(自分だけでは満足できないかも、とはきっとさくらさんは言わないだろうな。)
「こちらも調整しますので、少し時間をください。ただ、少し早く私と待ち合わせしてもらってもいいですか?あなたのことを独り占めする時間をください。」
「も、もちろんです!」
「ありがとう。平日の方が都合がいいですよね?」
「土曜日なら…もしかしたらどうにかできるかもしれません。」
(誰かと出かけることにすれば…)
「分かりました。ではまた、近いうちに。お会い出来るのを楽しみにしています。」
「私もです。」
「声が聞けてよかった。さくらさん。」
「私も…」
冴島さんと会える!
カレンダーの予定を確認する。取り立てて予定は入っていない。あるのはHoneysのパートだけだ。
スマホに入った連絡先を指で送って、誰と約束したことにするか吟味した。
引っ越す前にご近所だった人たちとは、一度日帰り旅行に行ったことがあった。その中でも歳が近い遥香さんとか…
(いっそ、泊まれたらどんなに素敵だろう。)
こんな時、カウンセラーが女だったらと悔やまれる。上手にいくらでも口裏を合わせてくれそうだ。
(二人がいいなんて言ったら、重たいと思われちゃうかな?)
私のそんな考えとは正反対に、むしろまったく同じことを冴島さんが考えていたとは思いもしなかった。
(自分だけでは満足できないかも、とはきっとさくらさんは言わないだろうな。)
「こちらも調整しますので、少し時間をください。ただ、少し早く私と待ち合わせしてもらってもいいですか?あなたのことを独り占めする時間をください。」
「も、もちろんです!」
「ありがとう。平日の方が都合がいいですよね?」
「土曜日なら…もしかしたらどうにかできるかもしれません。」
(誰かと出かけることにすれば…)
「分かりました。ではまた、近いうちに。お会い出来るのを楽しみにしています。」
「私もです。」
「声が聞けてよかった。さくらさん。」
「私も…」
冴島さんと会える!
カレンダーの予定を確認する。取り立てて予定は入っていない。あるのはHoneysのパートだけだ。
スマホに入った連絡先を指で送って、誰と約束したことにするか吟味した。
引っ越す前にご近所だった人たちとは、一度日帰り旅行に行ったことがあった。その中でも歳が近い遥香さんとか…
(いっそ、泊まれたらどんなに素敵だろう。)
こんな時、カウンセラーが女だったらと悔やまれる。上手にいくらでも口裏を合わせてくれそうだ。