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blossom
第11章 Love10:そそる男
それを見て、手で口を覆っていた冴島さんが目を見開いた。

「さくらさん…どうしたんですか?」

「あなたの…あなたの精子が飲みたいのに…
私、ちゃんとできなくて…」

「何をっ…そんなこと…」

ポタポタと冴島さんの太ももを濡らし続ける私を優しく撫でてから、引き寄せようと腕を掴んだ。
膝立ちのまま抱きしめられ、冴島さんの体温を直に感じる。

耳元で囁く恥ずかしそうな冴島さん。
「すみません…出す訳にはいかないと、ずっと我慢していました。」

「我慢?」

「昨日やった会議の内容を思い出して、気を紛らわせてみたり…」

思わず吹き出してしまった。
「ぷふっ、会議のことを今?」

冴島さんは体を離した。笑った私の顔を確認するように覗き込んで、優しい笑顔で涙のあとを拭ってくれた。

「あんなもの飲まなくていいです、あなたは」

「飲みたいの、冴島さんの精子…お願い」

「本当に?」

「本当に」
私はまた顔を伏せていく。

「会議のことは思い出さなくても…」

「思い出さなくていいです。」

「すぐイッてしまいますよ」

「私の口の中で…」
肩にのった冴島さんの手に一瞬力が入った。

「早いって嫌わないでくださいね」

「大丈夫…大好きだから…」

そしてまた濡れた先を口に含んだ。冴島さんの甘い吐息を聞きながら、その硬さを舌で確かめる。
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