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blossom
第12章 Love11:共有する男
待ち合わせ場所に現れた時の冴島さんになってバスルームから出てくると、いくつか説明される。
集まるのはあと二人で、どちらも挿入よりも舌での愛撫を好むということ。年齢は私の少し下の人と冴島さんより上の人で、どちらも結婚しているけれど奥さんとはいわゆる普通のセックスをしているらしい。
「私が他の人にされるの…嫌じゃないですか?」
「嫌ですよ。でも複雑な部分もあって…」
首をかしげていると、冴島さんが更に言葉を続けた。
「気持ちよくなっているあなたを客観的に見たいという欲求も…」
「はい」
「…寝取られって、知ってますか?」
「ネトラレ?他の人に取られるってこと?」
「はい、それに興奮してしまう気質が若干あるんでしょうね。私だけのあなたでいて欲しい反面、他の男にイカされるさくらさんも見たいという……すみません。」
「そんな私を見て、嫌いにならないんですか?」
「なりませんよ、大好きですから」
面と向かってそう言われて、ドキッとしてしまった。
「あっ、大切なことを忘れていた。名前、どうしますか?偽名にしませんか?」
「偽名…ですか…」
「葵さんとか菫さん、季節を変えて楓さんとか」
半分からかうような顔で私を見てくる。
「…さくらでいいですよ」
「分かりました、さくらさん」
二人が来る時間まで、あと15分となっていた。
集まるのはあと二人で、どちらも挿入よりも舌での愛撫を好むということ。年齢は私の少し下の人と冴島さんより上の人で、どちらも結婚しているけれど奥さんとはいわゆる普通のセックスをしているらしい。
「私が他の人にされるの…嫌じゃないですか?」
「嫌ですよ。でも複雑な部分もあって…」
首をかしげていると、冴島さんが更に言葉を続けた。
「気持ちよくなっているあなたを客観的に見たいという欲求も…」
「はい」
「…寝取られって、知ってますか?」
「ネトラレ?他の人に取られるってこと?」
「はい、それに興奮してしまう気質が若干あるんでしょうね。私だけのあなたでいて欲しい反面、他の男にイカされるさくらさんも見たいという……すみません。」
「そんな私を見て、嫌いにならないんですか?」
「なりませんよ、大好きですから」
面と向かってそう言われて、ドキッとしてしまった。
「あっ、大切なことを忘れていた。名前、どうしますか?偽名にしませんか?」
「偽名…ですか…」
「葵さんとか菫さん、季節を変えて楓さんとか」
半分からかうような顔で私を見てくる。
「…さくらでいいですよ」
「分かりました、さくらさん」
二人が来る時間まで、あと15分となっていた。