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blossom
第12章 Love11:共有する男
「僕はね所謂ドM、マゾでね。女王様と奴隷の世界ね。飼われたい願望があるんだよね。」

柔和そうな顔して、すごいことを言っている。言葉も出せずに、ただただ目が丸くなってしまった。

「さくらちゃんは興味無いかな?」

「ちょっ…と…分からないです…すみません」

「はっはっはっ」
大きな声で笑いながら、お湯の中で私の足を自分の膝にのせた。すると私の足の指をマッサージし始める。

「次は俺ね。俺はショウタ。性癖を暴露するなら…バイってことくらいかな?」

「バイ…」
最近テレビでもそういう人がいるとは知っていたけれど、目の前にいるとは驚きだった。

「バイセクシャル、知らない?男もいけるの、俺」

「知ってます…知ってるけど、本当に…」
チラッと冴島さんの方を見てしまう。もしかして、冴島さんとショウタが…

「安心してよ、たかさんとはまだやってない」

「まだって言わない!」

「バイでリバだから、オールマイティなんだ、いいでしょ?」
ニヤリと笑ってお湯の中で指を絡められる。

「最後はたかさんね」

「ここは知り合いだから、いらないでしょう?」

(でも…冴島さんのこと、ほとんど知らない…)

「さくらちゃんは知りたそうな顔してるよ」
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